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2019年4月18日

中国メーカーも桜デザインを採用!中国人女性を虜にする桜の魅力!

年に一度、この季節にだけ咲き、散ってしまう桜。「開花予想」、「開花宣言」、「花見行楽」などなど日本各地はお花見の話題で盛り上がっています。実は、盛り上がっているのは、日本だけではありません。中華圏の桜フィーバーも近年、ますます熱くなってきています。

中国では4月5日(金)は「清明節」と呼ばれる祝日で、三連休を利用して国内、海外旅行に出かけた人もたくさんいます。桜を目当てに日本へ旅行する人もいれば、中国国内のお花見スポットに行く人もいます。この時期は、SNS上でも桜関連の投稿が増え、全体的に、桜への期待を膨らませています。

日本では、この時期になると、店頭で桜をモチーフにした和菓子や、桜を描いたピンク色のパッケージの雑貨、化粧品などが次々と期間限定で販売され、春の訪れを告げる毎年恒例の桜商戦が始まります。中国でも桜への関心度が高いことを受けて、各ブランドが桜をテーマにした限定アイテムを次々と出しています。例えば、以下のような商品です。

■可愛らしい薄いピンクをモチーフにしたパッケージ(スターバックス)

■桜物語限定ギフトボックス:栞、手帳、テープなどピンク色を基調にした文房具(晨光文具/mg-pen)

■人気キャラクターSonny Angelとのコラボレーション、桜限定ギフトボックス(ロクシタン×TMALL)

■桜味アイスクリーム (マクドナルド)

■桜牛乳味ポテトチップス(Lay’s)

これらの販促活動の興味深いところは、メイドインジャパンの商品や訪日外国人をターゲットにした商品ではない、中国メーカーが国内消費用に販売する商品にも桜が採用されていることです。そのくらい、中国人にとって、桜の影響力が大きいことがわかります。

また、桜限定商品のほかにも、桜をテーマにしたキャンペーンもあります。アリババグループ傘下の共同購入ECプラットフォーム聚划算(ジューファスワン。https://ju.taobao.com/ )は、3月17日から「聚划算樱花季“汇聚日本”」 キャンペーンをリリース、24時間で通常時の4か月分の売り上げを作り上げたそうです。

キャンペーンのテーマは「樱花限定,少女心不限定”(桜は限定ですが、乙女の心は限定ではありません)」。桜はきれいですが、咲く期間はとても短く、日本でも青春の短さに例えられていることが多いですよね。聚划算は、このキャンペーンのモデルに、18年前に流行った香港映画「浪漫桜花」の主人公、张柏芝さんを起用しました。当時青春時代だった私達世代にとって、この映画は純粋で可愛らしい张さんや、Para Para Sakura(parapara sakura)という主題歌は、非常に思い出深いものです。上海市内のショッピングモールでは、外壁に現在の张さんと、映画出演時の20歳の张さんを投影し、一人の女性が若かった自分に語りかけるようなプロモーションを行いました。彼女が言う「20歳は懐かしいですけど、今はもっと気持ち的に若い、青春は女の選択であり権力でもある、乙女の心は年齢とは関係なく、あなたさえよければ永遠に20歳でいられます」。という言葉は、都市部の女性たちに「今、私達は本当に青春を失ってしまったのか?」と問いかけ、「若い気持ちを持っていれば、いつでも乙女のままでいられる」ということを気づかせました。彼女たちが心の底に秘めていた若い自分を蘇らせたのです。

SNS上でもいろんな投稿があって、オフラインからオンラインまで話題になっていました。

このキャンペーン期間中に、いろんな桜関連の商品が特集ページにまとめられました。

日本のブランドだけではなく、ほかのローカルブランドも参加しています。

また、桜のように思う存分に咲く、自分のために生きる、人生を謳歌するポジティブな人生態度を提唱するコスメデコルテも、桜限定商品の発売をきっかけに、北京の表参道とも言える三里屯で「黛珂樱花梦享空間」という期間限定のポップアップストアを開催しました。私の記憶では、以前のコスメデコルテは中国市場では、富裕層を狙って「エレガント」、「ハイエンド」をイメージしたキャッチコピーを使っていました。しかし今回は、「因己而悦,尽兴而美」(自分のために喜ぶ、楽しむために美しくなる)というコピーを使っている点からも、ターゲット層を広げたように見えます。

最後に、台湾のセブンイレブンCITYCAFE(日本のセブンカフェのようなもの)のショートムービー風の桜プロモーションをご紹介します。《樱花七日篇(桜花七日篇)》、桜の開花から散るまでの期限は七日間-短いけどその一瞬の輝きは見逃せない 、人生も桜そのもの、一番美しいタイミングこそ、一番美しい瞬間を留めるべきだ。というメッセージです。社名の「7」を桜の寿命と絡めて情緒的に表現していますね。

これまでご紹介した桜プロモーションは、ほとんど女性をターゲットにしたものが多いようですね。中国には她经济(tā jīngjì。ウーマン・エコノミー)、という言い方があります。ここで言う「她」とは、経済的に独立し、旺盛な消費ニーズ及び消費能力を備えた女性を指したもので、女性の経済水準と社会的地位の向上によって、女性の資産運用(財テク)と消費を中心に、独特な経済圏と経済現象が出現していることを指します。そして、このような女性の消費による経済推進効果のことを「她经济」と呼びます。確かに、私が去年心斎橋で訪日外国人にインタビューした時も、一人旅をしていた女性を何人かと会っていました。彼女たちはとても慣れたように、ショッピングを楽しんでいました。

桜という日本伝統的な意匠は、国境を越えて中華圏でもかなり認知されているのと同時に、ブランド宣伝にも活用されていますので、女性をターゲットにする場合、ぜひ参考にしてください。

桜の季節はあっという間に終わってしましますが、何かに取り組もうと思う気持ちは無期限ですよ。Pacerはマーケターのみなさんを応援しています。

 

 

 

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