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ペイサーブログをご覧になっているみなさま、
新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
ご存知のように、日本も中国も新型コロナウイルスの流行により、昨年からさまざまな分野でデジタルの活用が大きく拡大し、オンラインサービスなどは、相当な盛り上がりを見せました。
本日は、中国市場において特に注目されているオンラインサービスの一つ、ウィーチャットミニプログラム(中国語:微信小程序、英語: WeChat ⅯiniProgram 、以下ミニプログラムかWeChatミニプログラム)をご紹介したいと思います。
2020年データによりますと、WeChatミニプログラムのユーザー数は、2019年に対して11.6%増を実現、一人当たりの平均アクティブ時間は68.1分/月となり前年比27.3%増、MAUが100万人以上規模のミニプログラムは1,000個を超え、一人当たりの利用個数も9.8個まで増加しているそうです。
そして、ユーザー属性を見ていきますと、19~24歳の若年層の割合が18.0%で比較的目立つ一方、オンライン消費力を持つ中高所得層ユーザーが7割近くを占めており、二次都市以上のユーザーの割合がWeChat全体より高いことから、 ミニプログラムのビジネスバリューがとても重要であることが一目瞭然です。
なぜこのような変化が起きたのでしょうか?やはり、コロナの流行は間違いなく社会全体のデジタル化を加速させました。
一つの例を見ていきましょう。在日本中国大使館のHPでは、コロナ禍で中国へ入国するための手続きとして以下のようなお知らせがあります。
<日本を出発地、中国を目的地とする中国籍・外国籍の乗客は2020年12月1日から、航空機搭乗手続きで「グリーン健康 コード」を事前取得し、かつ、コードの有効期限内に航空機に搭乗することが必要です。>
「グリーン健康コード」というのは、中国籍の場合(新型コロナウイルスPCR検査陰性証明及び血清IgM抗体検査陰性証明)を取得後、“防疫健康コード国際版”のWeChatミニプログラム(微信小程序)またはネット版を開き、受診したダブル検査機関を選択し、健康状態等を入力、最後にダブル陰性証明をアップロード、中国駐日本大使館・総領事館の確認完了後、“HS”マークのグリーン健康コードを取得できるそうです。(下図参考)
(防疫健康コード国際版 ミニプログラム スクリーンショット)
中国政府や地方自治体などがリリースした一連の健康コード関連のミニプログラムは、もはや日常的に必須のツールと なり、それ以外のお買い物や出前を頼んだり持ち帰ったりなど様々な生活のシーンに浸透してきたのです。
以下の図が表現しているように、ケンタッキー、マクドナルド、スターバックスのような飲食チェーンの場合は、「ブランディング」、中国政府国務院、地方政府、国の公的機関の場合は「防疫担当」、ユニクロ、ナイキなどは「オフラインからのオンライン化」、京東JD,拼多多PINDUODUOその他ECプラットホームの「新たな戦場」として、ミニプログラムが フル活用されています。
“微信WeChat” “ミニプログラム“とは?
・ 中国最大のSNSアプリWeChat上で提供されるアプリ
・ 個別にインストールやダウンロードは不要で、必要な時のみ呼び出せるのが特徴
・ サービス提供側も利用側も、手軽に活用できる次世代型アプリ
ミニプログラムというのは、現在、利用者11億人を超える中国最大のSNS「WeChat(ウィーチャット)」上で稼働する サービスです。
QRコードをスキャンするだけでアクセスできますので、飲食、旅行、ゲームをはじめ金融、交通など人々の生活に密着したものまで手軽に様々なサービスを利用できます。
WeChat上で稼働している「ダウンロード不要のアプリ」ということで、あらゆるサービスをWeChatアプリで完結させる 流れが加速し、単なるアプリというより、プラットフォームに近い存在となっています。
ミニプログラムは比較的に開発コストが安く、元々莫大なユーザー数を持つWeChat内で展開できることによる宣伝効果も大きく期待できます。さらに、ミニプログラムを使ってオンラインでのサービスを展開する事例に加え、実店舗のPRにも活用されています。
企業の活用事例
ご説明しましたように、すでに様々なジャンルでミニプログラムが利用されていますので、簡単にまとめました。 日本企業や中国の代表的な企業の活用事例も合わせてご紹介します。
越境EC
WeChatミニプログラムによる越境EC出店は、ミニプログラム+WeChatPay+公式アカウント+WeChat広告でWechatの エコシステムをフル活用し、企業の認知度アップとコアファンの蓄積も実現できます。
(近鉄百貨店、阪急阪神百貨店)
チケットの予約・料金決済・観光地案内
オンラインでのチケット購入は、当日に並ぶ必要もなく簡単にチケット購入ができ、現場の混雑と時間の短縮にもなります。
(東京スカイツリー)
飲食料理注文・オンライン決済
ミニプログラムを立ち上げますと、デリバリーの注文や、ギフトの選択、近くのお店の検索などができます。
決済のほか、クーポンや会員カードの発行もできます。来店客とのつながりを保つための仕掛けとしてWeChatを活用し、リピート率や満足度の向上に繋げます。
レジに並ばず事前にスマホで注文から決済までがすべて完了し、あとは店舗に行って商品を受け取るだけ、という日本でも最近コロナ対策として話題になっている「モバイルオーダー」です。
(スターバックス中国)
それ以外は、天気予報・運転情報・渋滞状況・ナビゲーション、会社情報、ブランド情報などの情報配信プラットフォームとして使っている企業も多くあります。
WeChat(微信)の公式発表によると、2020年8月までのミニプログラムのDAU(デイリーアクティブユーザー数)は4億人を超え、GMV(流通取引総額)は前年同期比115%増となり、ブランド企業のGMVは前年同期比210%増となりました。
WeChatはこの1年の間にミニプログラム上でのライブ配信機能、オンラインモール「微信小商店(WeChatMiniShop)」、有名ブランドの公式ミニプログラムなどに関連するツールを次々にリリースしました。
中国人にとっての「WeChat/微信」は、日本人にとってのLINE以上に「日常生活に不可欠なツール」と言われていますが、WeChatミニプログラムを活用して、ユーザーの利便性を向上させることで、中国向けの集客に効果が期待できますし、 有効的な手段の一つでもあります。
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