ブログ
みなさん、こんにちは。今日は最近中国で流行りのネット情報を紹介したいと思います。ご存知かもしれませんが、実は最近、日本の会社が開発したスマートフォン向けゲームアプリ「旅かえる」が、中国でなぜか大人気になっているようです。中国のAppStore(iPhone向けのアプリストア)の無料ゲームアプリランキングで1位も獲得したという、なんと人気ゲームアプリの「王者栄耀」まで上回る人気となっています。
昨年の末ごろに日本でリリースされた放置型シミュレーションゲーム「旅かえる」は中国版が開発されてないにも関わらず、中国からのダウンロード数は、ダントツ一位になっているそうです。中国のSNS上で次々と「旅かえる」を楽しむ画像を投稿する中国人が多くなり、結局日本より中国ではよく知られるアプリになりました。
私も、中国の友人たちがSNSで投稿していた画像が気になったので、ダウンロードしてみました。簡単に紹介すると、「庭先」と「おうち」の2つのエリアがあります。プレイヤーはにわさきでクローバーを収穫し、カエルの旅支度をするだけで結構です。あとは、可愛いイラストの蛙が勝手に旅立つ、自宅に戻ってきたら、旅先の画像やお土産を持ってきてくれるというすごく操作のシンプルなゲーム。
なぜ「旅かえる」に中国人があんなに夢中になっているのだ?
「かえるが好き勝手に行動するのが面白い」「このゲームをしながら親の気持ちがすごく分かりました」「つまらないゲームだと分かっているが、諦められない、孤独だからね」とネットで検索したら、こんなプレイヤーの声が上がってきました。
まずは、ゲーム自体の遊び方がシンプルなので、課金する必要がなくて、ハードルの低いゲームの設定が原因の一つだと思います。
次は、経済発展のスピードの速い中国社会のなか、不安と孤独を感じる『空き巣青年』の自我がある程度ここに投影されているとも思われています。旅の支度をしていていたら、カエルちゃんのことを自然と気にかかる、『本ばっかり読んでいたらどうするの』、『ずっと一人で遊んでいるの、お友達はいないですか』『いつまで帰ってくるのかよ』ゲームをしながら、カエルと会話ができています。一人でいたいが孤独を恐れる中国の若者にとっては、このゲームが一種の癒やしなのかもしれない。
また、中国NO.1のSNSツールWECHATにも関連していると考えられます。私も最初は、友達が画像をモーメンツに投稿していたのを見て、このゲームを初めて知ったのです。タイムラインで友達がみんなカエルの画像と『いつまで帰ってくるの』、『お友達ができてよかったね』みたいな文章もいっしょに投稿し、一気に広がったそうです。(下記赤枠)
最後は、中国の若い世代(特に80年代生まれ以降の世代)は日本のゲームで育ってきた人が多いので、親近感深いのもありますね。最近の若者も旅行体験が多いので、カエルの旅にすごく共感を持っている。日本で流行っているものもすぐに中国で流行り出す、そういう時代になってきたとも思われています。
弊社はインバウンド、アウトバウンドのマーケティング調査やメディアを活用したプロモーションのサポートをしておりますので、ぜひともご連絡お待ちしております!