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2018年7月11日

ワールドカップでの存在感が「半端ないって」、中国企業

みなさん、W杯観戦はいかがでしょうか?日本代表はベスト16までしか行けませんでしたけど、選手たちが頑張ってゴールを決めた瞬間はやっぱり感動しましたね。

ご存知かもしれませんが、中国はものすごくサッカーに対して関心の高い国です。サッカーの日本代表チームがベルギーに惜敗した試合を含めて、中国ではW杯の結果がネットでも大いに取り上げられていました。

「日本チームは尊敬すべきだ」「日本チームはアジアの光だ」(下記赤字)等肯定的なコメントが多く書き込まれました。

(中国版ツイッター 微博での書き込み例一部)

日本のメディアでも取り上げられていますように、中国の代表はW杯には行けませんでしたが、中国の企業や中国産の商品、そしてサポーターなどサッカー中国代表の「ほか」は半端ない存在感を放っています。

試合を観ているときに、「あれ?これは中国国内のリーグ試合??」と思ってしまうぐらいに中国の要素がいっぱいです。
某調査会社によると、W杯期間中の中国企業の広告支出は8億3500万ドル(約920億円)で国別でみると最多の金額です。もちろんこれだけではありません。公式のボールやマスコット、記念硬貨なども「メイド・イン・チャイナ」がほとんどで、中国からは大勢のサッカーサポーターが会場に詰め掛けていました。

(ロシアで観戦している中国人サポーター、写真はネットより)

(W杯のマスコットぬいぐるみもメイド・イン・チャイナ)

(W杯パートナー&スポンサー一覧、FIFAHP https://www.fifa.com/worldcup/より)

そんな中でも、特に以下のブランド名が目についた方も多かったのではないでしょうか。彼らがスポンサー企業の利点を活用してW杯期間中にどのように中国国内でプロモーションをしているのかをこれから紹介したいと思います。

まずは、FIFAとパートナー契約を結んでいる企業として、大変注目されているこちら:

「万達」(WANDA)
http://www.wanda.cn/
WANDAは、中国国内で大型ショッピングモールである万達広場の運営をはじめとして、高級ホテルやアミューズメント施設なども手掛けている不動産業者です。、商業、文化、インターネット、金融といった4つの大きな領域で事業を展開しており、中国最大の映画館チェーンを所有し、映画制作、やスポーツなどの事業を展開しています。

上図は、WANDAグループの公式微博と微信から引用した画像ですが、両者とも#世界杯的万达时刻#(W杯のWANDA時刻)をテーマにしたオンラインキャンペーンを同時に実施しています。
内容:①試合中に画面に映ったWANDAのロゴ入り写真をアップ
②優勝チームの予測
③抽選でプレゼントが当たる
といったキャンペーンを毎日開催しているようです。

次の三社は、ワールドカップのスポンサーです。

蒙牛乳業( Mengniu Dairy)
http://www.mengniu.com.cn/
内モンゴル創業の大手牛乳メーカーで、中国人なら誰でも知っているブランド。
今回のような海外向けの発信においては英語の表記を使用するのが一般的な方法ですが、蒙牛乳業は社名もコピーもすべて中国語に統一しています。コピーで使われている「#自然力量,天生要强#」は、日本語に訳すと「自然の力、生まれつきの負けず嫌い」という意味です。なぜこのような表現にしたのか?ブランド担当者の話によると「中国という偉大な国の負けず嫌いというか、強くなりたいという意思をそのまま伝えたかった」ということだそうです。
蒙牛乳業は内モンゴルの草原から世界の舞台にまで躍進した道のりで、その生まれつきの負けず嫌いの信念をもってに頑張ってきたのです。そいうったところに多くの消費者が共感を得たのかもしれません。


今年はアルゼンチン代表のメッシ選手を起用して国内向けの様々なキャンペーンを行っていますが、アルゼンチンが連敗していた中、ユーザーからの同情なのか、少々いじわるなの部分があるのか分かりませんが、これらのコピーがさすごい勢いで拡散されました。微博では同じハッシュタグページの閲覧数が、25.4億、ツイート数521万に至っています。

海信グループ(ハイセンス・グループ、Hisense Group)https://www.hisense.co.jp/

日本にも進出している家電メーカーです。家電製品の製造、販売、情報技術、不動産業を展開しています。W杯の期間中に中国の大手ECプラットフォームJD.com(京東)で開催された「ハイセンスブランド日(7月2日)」には、W杯限定テレビはわずか9分で売り切れ、クーラー、冷蔵庫も絶好調に売れたそうです。

(下図は中国のネットからの7月2日の実績キャプチャー)

(ハイセンスのHPより)

VIVO
若者向けの格安スマホメーカーhttp://www.vivo.com.cn/
VIVO(ヴィーヴォ)は中国広東省に拠点を置くスマートフォンメーカーで世界でも5本の指に入る売り上げを誇っています。
中国国内では、テレビや屋外広告をはじめネットでもよくvivoの広告を見かけます。最も印象的な点は、トレンド性を重視する傾向でトップクラスの人気タレントをいち早く起用するところです。。
今回のW杯でも、もちろん若者を意識した施策を打ち出しています。


① 微信:オフラインの観戦会応募キャンペーン

② 微博:W杯の主題歌に合わせたオリジナルダンスの動画募集キャンペーン

最後は、ナショナルサポーターの三社です。

雅迪 (YADEA)
雅迪は江蘇省の無錫にある電動スクーターや電動自転車、バッテリー、チャージャーなどを製造している企業です。電動二輪車メーカーとしては中国国内最大手だそうです。
http://www.yadea.com.cn/
HPにW杯の特設ページを設置(http://worldcup.yadea.com.cn/)、テンセントや新浪のようなポータルメディアとタイアップして、様々なオンライン・オフラインのイベントを掲載しています。

帝牌(Diking)
帝牌は福建省に本社がある紳士服メーカーです。
http://www.diking.cn/
こちらは、帝牌(Diking)の公式微博から引用した画像ですが、「帝」という文字がついているところから企業の勢いを感じますね。

同社がコミュニケーションテーマとして掲げている「帝一次世界杯」。初めてのW杯のナショナルサポーターということを打ち出す際に「第」ではなくて「帝」を使っています。中国語では「帝」と「第」が同じ発音をするため、中国アパレル企業の第一回目のW杯という意味もかねて、ブランド名を巧妙に入れた表現にしています。


「中国製造」が世界に進出するという宣言にも聞こえてきますね。

指点芸境 (LUCI)
VR技術企業
http://luci.one/
2016年に設立された指点艺境(天津)科技有限公司は、この中では最も知名度の低い会社ですが、VRなどのハイテク関連の企業だそうです。残念ながらこちらについてはあまりプロモーション施策が見つかりませんでした。

サッカー強国を目指す中国では、今回のW杯にスポンサー、観客、グッズ、そしてザリガニ(中国人サポーター向けの食材として)までロシアへ送り込んでいます。欠場している唯一の要素は「サッカー中国代表」じゃないか?とネットでも話題になっています。
もちろん、W杯期間中に盛り上がっているキャンペーンは他にもたくさんあります。
例えば、大手厨房機器メーカーの「華帝(Vatti)」はW杯期間中に、新聞の一面に下記のような広告を出しました。

(新聞紙に一面広告を出す華帝(Vatti))
「フランスチームが優勝したら、全額返金」。2018年6月1日~6月30日の期間中に指定のセット商品を購入した消費者を対象とした極めて分かりやすいこのキャンペーンは、一気に話題になり、注目を集めました。踏み切る勇気は要りますが、中国ではこのような単純明快なキャンペーンは、意外と効果が得やすいかもしれません。
まもなく幕を閉じるW杯ですが、日本とセネガルが対戦した後に、両国のサポーターたちがワンピースを熱唱したシーンやベルギー戦でスタンドにキャプテン翼の応援幕が登場したシーンなど、私の心にずっと刻まれる風景となることは違いありません。サッカーといい、アニメといい、国を超える魅力を持つものは、人を繋げていきますね。改めて感心しました。

2020年の東京オリンピックに向けのプロモーション施策も、W杯を参考にしていただければと思いますが、気軽に弊社までご相談及び情報交換させてください。

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